もっと。

助成金って非営利の団体がイベントを企画するのに
必ず必要になるものなんですよね。
非営利の活動は基本的には利益が出ない場合が多いですから。
利益がでてはいけないということでなくて
でないんですよね。実際。
専門用語で言うと「Earned Income Gap」って
言うらしいです。
意味は「事業収入の総支出に対する不足」です。

そこで助成金制度が必要になってくるんですね。
これをもらわないとイベントができないわけですから。

んでその助成金制度で重要になってくる項目が
優先事項なるものです。

助成金を交付する企画を審査するための基準として
条件と優先事項があるわけです。
条件はそこに当てはまらなければ排除されますが
優先事項はそれに当てはまらなくても排除されません。
しかし、その事項を有した企画は
優先して助成金がもらえるわけです。

なぜ、優先事項が重要なのか。
条件では拘束力が強い分、あまり多くの内容をつけれません。
それに対し優先事項は自由度が高くなります。
その分優先事項が企画内容を選定する基準になるのですが
ここが曖昧だとほとんどどんな企画でも
助成しなくてはいけないわけです。

んで、例えば音楽についての企画を優先すると
そこの助成金を受けようと音楽系の企画が
増えてくるという考え方になるわけです。

ちなみにうちの地域でもっとも使われる
文化助成金制度は曖昧なものです。

もっと内容を選定しないと
どの方向に地域文化を持っていきたいのか
わからないわけです。

ちなみにうちの市は
一応音楽文化の振興を推進しているそうです。
だったら助成金もそうしないといけないんだけど･･･。

ちなみに今日は結構面白い話を聞くことができました。
まだ非公開の話らしいので書きませんが。
これからに期待ですね。

一つには地域のアマチュア団体より
歴史が浅いということがあげあられます。
この地域の人々はオケと聞いてまずアマの団体を挙げます。
下手をしたらごっちゃになりプロ団体が忘れられることもあります。
しかし、これ自体はアマの活動の実績でもあり、
プロ団体の活動の浅さが原因です。

二つには市政がこのことにあまり関心を持っていない
ということがあげあられます。
市から受託し文化振興を進めているNPOのトップの人は
以前新聞で、「市でレベルの高い音楽が聴ければよい」
というようなことを言っていました。
しかし、これは市の団体のレベルアップを考えた発言ではありません。
この市はどちらかといえばお金のある政府です。
市ではお金を出してレベルの高い音楽家を
外部から呼べば良いという考えです。
じゃあ、市内のプロオケは育てなくて良いの？
それでは市内に音楽家、限らず芸術家はいなくなってしまいます。
私たち市民は地域の代表的な芸術家はいないと思い、
それら芸術文化に関心を持つ人しか享受しなくなってしまいます。
広報も足らないとか･･･。

三つ目に団体を支える
アートマネージャー
の決定的な不足です。
私たちの地域のプロオケの職員は
ほとんどが他に仕事を持っているか
定年を超えた人たちで構成されています。
プロオケの団体の事務局長と依然話したとき、
「専門の人がマネージメントをしてくれたらなぁ」
と言っていたのが印象的でした。
さらにそれに限らず、外部の支援組織にも
アートを支援していく活動をするアートマネージャーがいなければ
運営は難しいでしょう。

現在私たちの地域のプロオケにはそれらが成り立っていないのですね。
せっかくプロオケがあるのにもったいないです。
ただ、少しずつ、活動の範囲は広がっているようです。
今度オペラのオーケストラピットをやるらしいですし。

他に考えなくてはならないのは、
演奏家以外の人がどのように支えていくのか
ということですね。

んで私たちが勉強しているのが
そのアートマネジメントなわけです。
いかに芸術文化を支え、それを世の人々に伝えていくのか。

自分の興味あるアニメにもいえることですよね。
日本はアニメ大国と呼ばれアニメは日本文化とも言われます。
正しいかどうかはわかりませんが･･･。
アニメを地域や果ては世界に向けて振興していくなら、
それを楽しむ人がより楽しめるようにするためには、
アニメについて正しく知って、どのようにして人々とつなげるのか。

まぁ壮大な話にしてしまいましたが（笑）
好きなことを勉強につなげれば、
この先勉強も楽しくなるかな～と思って、
がんばって行きたいと思います。
自己完結。